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2012.06.24 03:00|地球と人と《生態系》



油高の影響で、少し前まで守られていた環境に手が付けられています。

カナダにはオイルサンド(タールサンド)と言われる、
石油を含む土砂が大量に眠っていると言われていました。
でも、膨大な土砂に含むオイルを精製するには生産コストが高く、
量産するにはあまり現実的ではないとされてきたのです。
それが2003年以降の原油高騰で状況が一変、採算が合うように。

そして、今競って採掘され、世界中から多くの労働者が集まり、
ゴールドラッシュとばかりに沸いているといいます。


ナダのアルバータ州でのオイルサンド開発問題は、
ジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』制作に
インスピレーションを与えた環境問題と言われています。


この問題は、先住民が守り継いで来た神聖な大地を侵し、
伝統の生活の存続を危ぶむということから、先住民の間でも議論を二分する、
重要な問題となってきました。
元々、狩猟生活を糧としてきた先住民の多くは、あまり裕福とは言えず、
現代の生活の中では、現金収入を得るのに苦労して来たことも事実。
そこに大きな企業が参入し、
土地の買収や、労働力としての高い賃金を条件に、開発を迫って来ました。
何度かドキュメンタリー番組などで見聞きする中、
今回見た番組では、
今は採掘現場になっている、かつての居住区に住んでいた先住民の多くが
オイルサンド関連の仕事に就いているそうです。
でも、数ヶ月前に退職したというある男性は、
「オイルサンドは地球を壊している」「それが我慢できなくなった。」
と話していました。


イルサンド層は地中に広く分布し、
その上の地表を削り取って採掘する方法が一般的。
森林の下に埋まっているオイルサンドは、
採掘場をつくるためにまず森林を伐採するので、
生態系への影響が危惧されています。
また、大規模な伐採や地形の変化だけでなく、
工場からの排水などによる河川の深刻な汚染も起きています。


そんな中、オイルサンド開発に参入する唯一の日系企業
(ジャパン・カナダ・オイルサンズ)のとっている方法は、
地表を剥がさずに井戸を使って原油を回収する方法(サグディー法)で、
地上設備が小さいため、森林伐採が最小限で済むといいます。
シェールガスの問題のように、
地中で厳密に何が起きているか地表からは分かり難いので、
パイプを使っての採掘での問題が全くないとは限りませんが、
地中で砂とオイルを分離し、オイルだけを汲み上げる技術は日本ならではで、
日本が率先して行っている技術なのだそう。


そういえば、
2007年に世界遺産となった石見銀山の認定には、
『山を崩したり森林を伐採したりせず、
 狭い坑道を掘り進んで採掘するという、環境に配慮した生産方式』

ということが大きく評価された
というのを思い出しました。
日本が、そんな技術をこれからもっと率先して広めていけると嬉しいです。


現地では汚れた水や壊れた森を再生しようという取り組みも
行われており、現在カナダでは、採掘跡地には木を植えることが
義務づけられていると言っていました。
それでも、依然、掘削でのオイル産出が主流なのです。


、レアメタル・レアアース需要により、大規模な掘削が世界で行われています。
レアアースはその名のとおり、希少で、地中の含有量が極めて少ない物質です。
環境に優しいとされる電気自動車1台に必要なレアアースを取り出すのに、
一体どれだけの山を崩し、地を掘り返しているか、聞いたことはありますか?


産地による差もあるでしょうし、確かな数字は覚えていませんが、
何トン単位ではなかったと思います。
何十…何百…何千トンという、本当に、山単位だったと思います。
オイルサンドでは1バレルの石油を採るのに、
4トンのオイルサンドが必要とのこと。


レアアースを産出する際に起きる環境問題といえば、
小型化されている携帯電話に使われるタンタルという希少金属の採掘が、
森を棲みかとしているゴリラの生息を脅かしていること、
原発の核燃料に使われるウラン採掘に関わる人たちが、
危険性を知らされずに無防備で作業に従事してきたことなど、
様々な例があります。


人口70万人を超えた地球。
温暖化だからとか、あと何年石油が保(も)つか、とかではなく、
新しい資源(メタンハイドレード等)の発見!!…とかでもなく、
何百年も、何千年も、幾億年も永続的に続く方式を、
自然界から学び、柔軟に変化しながら、自分たちの快適な環境を保って行けたら、、
改めてそう思う話題でした。


                             futaba*yotsuba
                              2012.6.18 wrote

  
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テーマ:環境・資源・エネルギー
ジャンル:政治・経済

2010.07.07 14:30|地球と人と《生態系》
ずいぶんとご無沙汰してしまいました…!!
お久しぶりのご挨拶も早々に、近日の気になったニュースから。



『霧多布湿原の花 エゾシカの食害か 調査へ』
   7月5日 NHKニュースより 湿原の花に食害 エゾシカか (クリックでニュースHPへ)



ゾカンゾウは、オレンジ色をしているユリのような花です。
北海道には所々に広い湿原があり、原生花園として保護されています。
大体は初夏の7月頃が最も多くの種類の花を楽しめる季節でもあり、
色とりどりの珍しい花たちが人々の目を楽しませてくれます。


『霧多布湿原は観光を代表する花の湿原だから、それが人を呼ぶ魅力』とのこと。
でも、観光として大事にしたい気持ちはわかりますが、どうか、嘆かないで!!


人は、観光をしなくても生きられるけれど、
野生のシカは、野生の草花を食べなくては生きては行けません。


もともとエゾシカが大好きな食べ物かもしれないし、
そうでなければ、他に食べるものが少ないから花を食べたのかも。
そうだとしたら、これは"エゾシカによる被害"ではなくて、
"人による被害"だし、被害者はむしろエゾシカのほう。


その花は、人のものではないし、
エゾシカの食料になるべきものなら、むしろエゾシカのもの。



ムサール条約で生態が保護されている湿地。
その生態の中に、野生動物であるシカが入ってはいけないの?

そこにいても少しもおかしくない野生のシカを排除して、
そこが野生の花園だなんて、それが"保護"なんて、
ひとは一体、何から湿原を保護しているつもりなのでしょう。



花が見られなければ、"花を食べている鹿"を見ればいい。
鹿に"食い千切られた後の花"をありのままに見ればいい。



自然の花は、見られるために生きてるのではなく
自然の役割として与えられる全てのことを
全ての生き物と共に分かち合って、それで"生"が成り立っている。
そうして分かち合ってこそ、
そこに生き
輝きを放ち
だからこそ、人が見て、『美しい』と、思う。



シカの食糧を奪っているのは人間。
シカの食糧が足りなくなるのは、人間がシカを食べなくなったから。


湿地の生態系を護ろうと云うのなら、
人間も、与えられた全ての役割を
全ての生き物たちと分かち合ってほしい。



                          futaba*yotsuba


追記:
==================================
NHKニュースより
湿原の花に食害 エゾシカか

7月5日 12時15分
世界的に貴重な湿地とされる北海道東部の「霧多布湿原」で、湿原を代表する花「エゾカンゾウ」が食い荒らされる被害が相次ぎ、地元の浜中町ではエゾシカに食べられた疑いがあるとみて調査することにしています。
およそ3000ヘクタールの「霧多布湿原」は、北海道東部の浜中町にあり、世界的に貴重な湿地の保護を定めたラムサール条約に登録されています。毎年、夏になるとオレンジ色の「エゾカンゾウ」が咲きそろい観光客などの人気を集めていますが、ことしは先月から花が食い荒らされる被害が相次いでいることがわかりました。住民からは「エゾシカが花を食べていた」という情報が寄せられているため、町ではシカによる被害の疑いがあるとみて、湿原に監視カメラを設置するなどして詳しい調査を始めることになりました。浜中町まちづくり課の越田正昭主幹は「エゾカンゾウは霧多布湿原を代表する花だ。生態系や景観を守るためにも対策を進めたい」と話しています。

==================================

同じ事実を語るにも伝え方次第で全く変わってしまう。
まず、『食害』の『害』は何の害か。
観光だけのために、それを『害』と呼んでいいのか。
『エゾシカ、エゾカンゾウをたくさん食べてハッピー!』とかは?(笑)
シカからしてみれば理不尽極まりない話でしょうね。
食い『荒らされる』というのも、、、
野生のものが野生のもののためにあることを、人間が邪魔しているだけにしか見えない。
"観光のための湿原"自体が"野生の美しさを讃えるため"に保護されている場所なだけに、
このニュースの語り口は、
残念で、悲しくて、ならないのです。


このニュースの後、
7月6日のクローズアップ現代『映画"ザ・コーヴ"問われる"表現"』を見て、
さらに残念…な私の次回の記事は、
今映画で話題となっている"イルカ漁"と、世界で議論されている"鯨漁"のお話にしたいと
思います。

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暫く管理が出来ず失礼しています。。 . その間、このブログにお越しくださると不審なページへ飛んでしまうことがあったと思います。申し訳ありません。震災義援金のブログパーツの組織が中国の会社に譲渡されたとかそういうことがあったらしく、ご迷惑をおかけしました。。リンクが切れたり、使っていたテンプレートデザインが使用不可になっていて構成がめちゃめちゃになっていた時も...´д` ;
今後もどのような頻度で書くことができるか分かりませんが、なるべく気負わず呟きのようなことも書くかもしれません。戴いたコメントに対してお返事出来るかはわかりませんが、ご理解いただいた上で書いて下さるならとても光栄です。一方通行になるのが好きではないので、コメント欄は閉めないでおきますね。 見守って下さる方々に心から感謝します。


2011/3/21:
いただいたコメントにお返事できない状態が大変長く続いてしまい、失礼をお許し下さい。 .無理のない範囲で ブログをつづけたいと思いますが、お付き合いがこまめにできない面がありますので、気長にご覧いただけると幸いです。
 鬱の症状はお蔭さまで随分良くなり、現在は気分変調性障害がありますが、穏やかな日々を過ごせています。お付き合い頂いている方々、見に来て頂いている方々には、お詫びとともに心からお礼申し上げます。


2009/11/1(日):おしらせ。
いつもありがとうございます☆ 今まで、お一人お一人お一人にコ メントのお返事をしていましたが、 体調のことを考え、なるべく無理 なくお返事ができたらと思い、 みなさまへのお返事を、いちどに あわせて書かせて頂くことも多く なると思います。何分不器用な著 者ですが、これからもどうぞよろ しくお願い致しますm(u u)m。
 
  

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